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■デビルマン異界奇譚?Devilman 
2005 12 06
Tue 17:09:01

オリジナル小説  Comment 0  Trackback 0  edit.

■デビルマン異界奇譚?Devilman

遙か昔、この星に異形とも言える一族がすべての生物を凌駕し君臨していた。
その生物は、戦いを好み自らの肉体を変化させ弱肉強食の理の中、神々にも匹敵するほどの力さえ
身につけようとしていた。
これを見た神々は、その異形さもさることながらその力を恐れ大地と共に滅する事を望んだ。
だが、その神々の横暴に一人の天使が異論を唱え異形の者達と暮らし始めた。
天界の神々はこれを反逆と罵り、異形のものと共に滅する事を決めた。

光り輝く翼を持つ天使たち、神の軍団と堕天使サタンに率いられた異形の者達デーモンとの戦いが
永劫とも言える長きにわたり繰り広げられた。
大地は裂け、天空は分厚く漆黒の闇に包まれ、幾千年、果てしない死闘は続いた。
だが、戦いは神々の勝利に終わり異形の者達はサタンと共に暗い闇の中に封じ込められた。

やがて大地は目覚め、かつてこの星に君臨したデーモン族が去った後、哺乳類のひとつ”人間”が
天敵のいないこの大地に君臨し文明という力を持ち栄華を極めていた。

時は流れ、人類の世界にかつて神々に封印された堕天使・サタンがその力と記憶を失い人として
転生していた。
成人した彼は記憶の奥底にくすぶり続ける異形の者達、悪魔の存在を悟り、かつて神々が恐れた様に
その姿に怯え、人として異形の者達を駆逐すべく一人の友とその戦いに赴いた。
力なき人間が剛力なデーモンと戦うためには悪魔と合体しその力を奪うことで戦士となる。
やがてその企みは一人の人間とデーモン族最強の戦士・アモンが合体しデビルマンが誕生した。
人としての心を持ち、デーモンの強大な能力を受け継ぐそのデビルマンは次第に闇にうごめく
悪魔たちの攻撃の対象へと変わっていった。

合体することでその力を進化させたデーモン族は自らと同じような波長を持つ人間を捜し合体を
繰り返しながらその勢力を徐々に増していた。
デーモンは人間の肉体を奪い暗い闇の中から復活するとか弱き人間を自らの血肉として貪り始めた。
やがて人間たちもそんな悪魔の存在に気づき始め文明の力を持ってその存在を消そうと攻勢に出る。
業を煮やしたデーモン族たちは無謀とも思える無差別合体をはじめ一気に人類の駆逐を謀った。

だが無差別な合体攻撃は、デーモンの復活と共に数多くのデビルマンを生むことにもなる。
デーモンの無差別合体後、数多くのデビルマンが生まれたが、人の心を持つとは言えその姿の異形さ
から数多くのデビルマンは人類からも迫害され攻撃を受けていた。

やがて人類はデーモンの無差別合体の恐怖から他人を信じられなくなり、或ものは徒党を組み
武力で怪しい人間を捜しては虐殺し始めた。
すでに人類はデーモンの攻撃ではなく自ら生んだ恐怖心によって自滅の道を歩み始める。
そんな混沌の中、人類の希望であるべきデビルマン・不動明の愛すべき人々が暴徒に襲われその命を
奪われた。最強と言われたデビルマン・不動明はその失意から人間を見限り自分と同じ悪魔の力を
身につけた全世界のデビルマンを集め、戦いへと歩み出す。

デビルマンと共に行動していたかつてのサタン・飛鳥了はその戦いの中から自らの存在を悟り
デビルマンとなった親友・不動明とデーモン族、共に神への逆襲を願うが、愛すべき不動明は
人類を破滅へと追いやった張本人、飛鳥了・サタンを許すことは出来なかった。
デーモンを倒しサタンを倒しかつての人類世界を復活させるべくデビルマン軍団はその勢力を
ひとつにしデーモン軍団と戦いを繰り広げた。
その戦いは、かつて神々とデーモンの戦いのように熾烈を極め大地は砕け生きとし生けるものは
その戦いの渦中で命を落としていた。
長い戦いはやがて終焉を迎えサタンとデビルマンの戦いは、涙するサタンの勝利となった。

だが勝利を喜ぶことの出来ぬサタンは失意の底、光となってどこかへ消え去った。

この戦いでデーモン、人類、そしてデビルマンとして戦った者達の魂は、おのおの新たな命として
旅だった。


それからいく年月が流れたのか、果ては同じ時世列なのか定かではないがかつて人と呼ばれていた
者達と全く同じ文明を築き上げている世界が出現した。
東京と呼ばれる巨大な都市にかつてサタンと呼ばれ、人の名を飛鳥了と呼ばれた若者と瓜二つの
彼は、名前も同じく飛鳥了と呼ばれ親友と共にこの都市に生きていた。

聖歴2004年、日本国首都・東京で奇怪な事件が続出していた。
何人もの特異な殺人・・・・まるで血を一滴残らず吸われたかの様な姿で発見されていた。

都内の高校に通う学生・真堂 尊(しんどうみこと)、彼はいつものように親友・飛鳥 了と
目的もなく街を歩いていた。
日も暮れ夕闇が迫る人通りの少ない街角で突然一人の女性が悲鳴と共に彼らに助けを求めた。
駆け寄って逃げきた方角を見ると巨大な影が人の形をなして立っている。
次の瞬間、薄暗い廃墟と化したビルを一瞬で瓦礫と化したその影は、彼らを見つけると突然
襲いかかってくる。
女性の身を庇い真堂 尊と飛鳥 了は影の攻撃をかわしながらその恐怖と戦っていた。
逃げまどい倒れ込む三人に影は真っ直ぐに飛び込んでくる。
一瞬電撃を受けたようなショックを受け真堂と飛鳥は気を失った。

何時間たったか定かではないが痛む頭に真堂が目覚めた。
その傍らにまだ目覚めぬ飛鳥、その口から一言「デーモン・・・」そう聞こえた。
何度か揺り起こし問いつめる真堂に目覚めた了は、気絶している間、夢の中で異形とも思える
まさしく悪魔そっくりな黒いコウモリの翼を持ち牙と爪をぎらつかせ生き物と光の翼を持つ天使の
ようなものとの戦う光景が見えたと話した。

その夜、大空一面、世界各地に流星がまるで何かを伝えるように何時間も降り続けた。
この夜以来、真堂は毎日同じ夢を見続けていた。
分厚い氷に閉じこめられた異形とも思える悪魔・デーモンが鋭い眼光を放ちそのとがった牙で
彼を食らう。骨が砕け血が飛び散るそんな激痛の中彼はいつの間にか黒い翼を持ち悪魔の形相を
したデーモンへと変身している、変身した自分の姿に驚き恐怖しているとどこからか声が聞こえる。
「アモン・・・」。
彼を呼ぶ声が徐々に大きくなる。
「アモン・・・」
その声は知っている、そう彼は思った。
やがて光り輝く氷の中からぼんやりとその姿は現れる。
白い大きな翼でその身を包み美しい裸体のそのデーモンは彼に訴えるかのような目で見ている。
「シレーヌ・・・」唐突に彼の口からその名が呼ばれるとその美しきデーモンは笑みを浮かべ
闇へと消えていった。
残された彼は悲しい思いで目が覚める。
何度と無く見る夢のせいなのか、真堂 尊は感じ始めていた。
「俺の中に何かがいる・・・別の生き物と言うより別の人格・・・
 シレーヌと言う女デーモンを愛した一人の戦士・・・
 デーモン最強と言われた戦士の魂が俺の中に・・・・」

飛鳥 了もまた真堂と同じように毎日同じ夢を見ていた。
それはまるで太古の地球・・・恐竜が我が物顔で餌を求めて駆けめぐっている。
逃げ惑う小さなか弱い動物がその餌食にされる。
やがてその巨体の前に恐竜とは違った生き物が飛び込んできた。
異形とも思えるその姿は昆虫と蛇を掛けあわせた様な姿、今にもこの恐竜に飛びかかろうと
するかのように対峙している。
だが戦いは一瞬で決まった。
優に5メートルはあろうかと思える恐竜は一瞬でその巨体を横たえていた。
そんな光景が続く中、空から光の翼を持つ天使とも思える姿をした生き物が舞い降りてきた。
まるでこの世界を楽しむかのように舞い飛ぶ生き物が森へと飛んでいくと突然その森から
光に驚いたのか首長竜が生き物目指して牙を立てた。
悲鳴とも思える声を発し光り輝くその生き物は無惨にも森の奥深くへと落ちていく。
やがて大空から先ほどの生き物と同じような光の翼を持つ生き物たちが空を覆い尽くしていく。
大地には逃げまどう恐竜や小さな動物・・・・
光の翼の生き物たちが雷のような光を逃げまどう恐竜らに向けて一斉に放ち始めた。
恐竜たちは為す術もなくその光に打ちのめされ死んでいく。
だがその攻撃にも屈しない者たちがいる。
異形とも思えるその姿。一種類ではなく何千何万もの姿を持つ生き物たちは、一斉に反撃に
出てた。
戦いは激しさを増し巨大な力と力がぶつかり合い大地は裂け轟音と共に無数の閃光が闇に
覆われた大地を切り裂く。
戦いに傷つき倒れ込む異形の者達がなぜか自分に向かって手を伸ばしてくる。
「僕を呼んでいるのか?」
了にはそんな風に思えた。
そんな彼らを了は悲痛な叫びとも悲しみとも思える感情が込み上げ胸を刺す。
「僕には何も出来ない・・・」
悲しみに打ちのめされ了は闇に落ちていく。
そして目覚めるのである。

飛鳥は何となく理解している。
彼が見る夢は過去の遠い出来事・・・・歴史に葬られ存在を消された異形なる戦士たち・・
だが人間の歴史では悪魔と称され忌み嫌われた存在・・・
遠い古代に闇へと葬られ人の時代には存在するはずのない彼ら。
だが人間の心には悪しき存在として残された理由・・・・
何者かの介入を指し示す偽りの記憶。
デーモンとは違う存在が人間を惑わし今何かを始めようとしている。
そう彼には感じられる。

同じように流星雨が降り続いた夜から似たような夢を見続ける者達が他にも存在した。

雪村 睦月(ゆきむらむつき)。
神奈川県の女子校に通う17歳。
彼女もまたこの日を境に見続ける夢があった。
暗く凍てついた氷に閉ざされた洞窟に彼女は立っていた。
出口を探しあてどなくさまよう彼女の目の前の氷の壁が、突然砕け広大な空間が開ける。
そこは氷の壁に挟まれた通路がどこまでも暗闇に向かってつながっている。
彼女は恐る恐るその通路を歩き始め、ふと両側の氷壁を見るとその中には異形の生物が
苦痛とも思える形相で閉じこめられている。
「ここは?」
何かに導かれるように通路を進むと小さな明かりが見えた。出口と思いその光を目指して
彼女は走り始める。
やがて大きな一枚岩のような氷壁が行く手を塞いでいる。
氷壁の中に囚われたその異形は、女性の姿をし頭には白い翼を携え静かに目を閉じている。
「これは・・・」
恐ろしさより何となく懐かしささえ覚えるその姿に見とれていると、胸元から赤い光と
青い光の玉が静かに床へと落ちてきた。
彼女は疑うこともなくその光に歩み寄り青い光の玉をすくい上げた。
「わが子らよ・・・」
「!?」
どこから聞こえるのかその声は彼女を呼んでいた。
「だれ?どこにいるの?」
「私はここだ・・・」
その声は彼女の目の前にある白い翼のデーモン、彼女の心の声だった。
「天空を納めしデーモンの一族、シレーヌの子らよ・・・・目覚めよ」
「シレーヌ?」
彼女にはその名はとても懐かしく感じた。
「あなたは誰?」
「・・・・・シレーヌ・・・」
その言葉を最後に周りの壁が漆黒の闇へと変わっていく。
「待って!」
伸ばす指先に一粒の涙がこぼれ落ちシレーヌと名乗る女デーモンの姿は消えた。
そして彼女は夢から目覚めるのである。
「また同じ夢・・・・」



紅麗 羽摘(くれいはつみ)。
横浜の繁華街でバイトをしながら専門学校に通う19歳。
「またこの夢か・・・」
何度も見た夢の中で彼女はそう呟いていた。
見渡す限り山ひとつ見えない荒野に彼女は立っていた。
いつものように太陽に向かって歩き始める彼女・・・・・
しばらくすると彼女の目の前に石の壁が現れる。
怖がる様子もなく彼女はその石の壁に手をかざすと、石の壁はその瞬間砂と化して崩れ落ちる。
崩れ落ちた石の壁から頭に翼を携えた鳥とも人間とも思えない石像が彼女を待ちかまえている。
「わが子らよ・・・・」
石像から声が聞こえる。
「なんでいつもあたい一人なのに、わが子らよなん?」
いぶかしげにつぶやくと彼女は両手を掲げ何かを待っていた。
やがて石像の胸元から二つの光、赤い光の玉と青い光の玉。
いつも二つを掴もうとするが青い玉はその手をすり抜け地面に落ちてしまう。
「またや・・・」
文句ともつかぬため息混じりに呟くと彼女は赤い光の玉を胸元に押しつけ目を閉じた。
「わが子らよ・・・シレーヌが一族の戦士・・・赤き光を纏いし灼熱のセキア・・・
 青き光を纏いし氷結のミルア・・・目覚めの時は来た。」
「セキア?ミルア?」
「いつもはこの後ばけもんになるんじゃ・・・」
いつもとは違う展開に彼女は戸惑っていた。
「デーモンの一族にして天空を納めしシレーヌ族の子らよ。時は満ちた。」
「時が満ちたって何をすればいいの?」
石像はおもむろに崩れかかった手を挙げ地平線を指さした。
「主の元へ・・・・我らがデーモンの神、サタン様の元へ・・・」
「サタン?」
振り返ると石像が指さした地平線から金色に輝く眩い光が彼女めがけて飛んでくる。
「うわっ!」
ドテッ!
光に包まれたと思ったとたん彼女はベットから落ちた。
「いたー!いてててて・・」
顔面から落ちたのか鼻をこすりながら彼女は目覚めた。
「サタンって悪魔やん!どないせいちゅうねん!」
いつもと違う展開、今見た夢を思い出し聞き慣れた名前に戸惑いながら彼女は朝の支度を始めた。

他にも同じように何度も繰り返し夢を見るものは居るのかもしれない、だがそんな彼らに
共通の思い・・・異形ではあるがどこか懐かしささえ覚えるデーモンの存在。
今その力に目覚め何かと戦わなくてはならない、そんな思いに彼らは駆られていた。


     ■プロローグ完


あとがき
プロローグと書きましたが、物語の世界観を分かって頂きたく急遽執筆したものです。
原作である「デビルマン(永井豪原作)」のその後とも言える世界をモチーフにしています。
この先、この4人を中心に物語は進み、サタンやデーモンの宿敵でもある「神」との戦いが
最終目的となる作品です。
原作では結局神は登場しなかったわけでサタン・飛鳥 了の最終目的であるデーモン族の
復活も果たされなかった訳です。
原作ファンの私が思うデビルマンの中で、どうしても敵キャラではなく共に戦う戦士
シレーヌがみたいと言うかシレーヌが表になっても良いかなと思うわけで(^^;
ちなみに私が思う神の存在ですが、本当の神では無いと思ってます。
神のような力を持つ存在、巨大な力な訳ですから神と呼べるのでしょうが、敵としての神は
異世界の一種族と思って居ます。
まぁ?小説が完成することは無いでしょうが、こんな始まりの物語があってもいいかなと
その程度で考えてます。

ジャンル [ 小説・文学 テーマ [ 自作小説 ]

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